内容説明
建築学がしばしば医学にたとえられるのは、かなり以前からの話であるが、なぜだろうか。この疑問を明らかにしてみようと、ヒトの体を構造学的に考えてみた。まず、「ストレス」とか、「疲労」とか、あるいは「骨組」や「養生」などをはじめとして、建築学においても医学においてもまったく同じ術語がかなり多く用いられていることが分かった。本書の内容は、これらの点に人間工学的な考え方も取り入れながら解説を試みたものである。
目次
1章 用語からみた建築構造と医学
2章 ヒトの体と接合部
3章 ヒトの直立二足歩行
4章 くり返し力と疲労
5章 くり返し力と歯の咀嚼
6章 入歯の話