出版社内容情報
未定
【目次】
未定
内容説明
自分らはもう羊を数えない―。時計を直し、家具を直し、楽器を直し、おもちゃを直し、車を直し、テレビを直し、衣服を直し、カメラを直し、水道管を直し、靴を直す―。遠くの声を聴き、「直しの衝動」に目覚めた男たちが語る連作短篇集。初収録作品を加えたブラッシュアップ版。
著者等紹介
吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京都生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による創作とデザインの仕事を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
88
吉田さんのペーパーバックの1冊で、もともと「イッタイゼンタイ」という過去に出版されていた本をブラッシュアップした本だということです。以前にも読んでいましたが、やはり楽しく読んでいても気持ちがゆったりとした感じで、布団に入って読んでいると寝てしまいそうです。「直し屋」ということでの様々なものを直していくということで物の大事さも教えてくれる気がします。2026/03/25
Ikutan
60
《吉田篤弘ペーパーバック》第三弾。今回の主人公は直し屋たち。時計、家具、楽器、おもちゃ、車、テレビ、衣服、カメラ、水道管、靴。直しの衝動に目覚めた男たちの一人語り。吉田さんらしいちょっと謎めいた架空の街を舞台に綴られる、13の連作短編。のっけの『ある肘掛け椅子の話』、水道管を血管に置き換えて考える『深いところから染み出してくる水』、シンバル・モンキーのお話『壊れた猿』、靴直しを始めた時計屋の『履かれた男』が印象に残った。表紙も扉絵もハイセンスなシリーズ。次作『エレファンツ・ブレス綺譚』も読むつもり。2026/02/18
Roko
32
「直し屋」さんが大勢登場します。それぞれが、何故その仕事を選んだのかを語っていますけど、偶然にその仕事に就いてしまった人が多いのが面白いです。やってみるまでは分からなかったけど、やってみたら面白かった。そういうのって、人間が仕事を選んだのではなく、仕事が人を選んだってことなのかしら。最後の方で、時計、水道管、洋服、車、バイオリン、テレビ、カメラ、靴、家具、の9種類の直し屋を探している人が登場してきました。いったい何を企んでいたのでしょうか?2026/03/17
あんこ
19
リメイク前の『イッタイゼンタイ』を初めて読んだ時の戸惑いを新鮮に思い出した。そういえばあの時も「おや、ちょっといつもとタイプが違う吉田作品だ」と思った。そして改めて今回ブラッシュアップ版を読んでみて全く同じ感想を抱いた。掴めそうで、全く掴みどころのないタイプの吉田作品。その感じを独特の浮遊感と共に楽しませてもらった。『バイオリン・ゴーストと虹色の女』が好き。2026/04/05
ぴの
11
浮遊していた。この本を読んでいる時間、私の意識と身体は確実に浮世から離れてふわりと浮かんで漂って、何者でもなくなっていた。只々好きな本を味わう生きものになっていた気がする。私にも一応名前とか生きてきた過程とか肩に背負った重みとかがあるが、それら諸々を軽やかにしてくれる、そういう読み物。そう、その時私は浮遊していた。2026/02/22
-
- 和書
- 月と睫毛 凪作品集




