出版社内容情報
股旅小説とミステリーの融合!借りを返さにゃ死に切れぬ。
恩ある女を求めて流浪の異色股旅小説。
内容説明
かつて行き倒れたときに助けてくれた女・お染を捜して旅を続ける、凄腕の渡世人・小仏の新三郎。長旅で痛んだ旅装束に青黒い病人の顔付き、たびたび起こる心臓発作に苦しみながら、あのとき恵んでくれた二両の小判と銀のかんざしをお染に返すこと、それだけを生きる目的に歩み続ける。道中で行き合った老人と孫娘。五人の乱暴者が村に居座り無理難題を要求するので追い出してほしいという。そして、その五人組と一緒に、お染という女がいるというのだ―「背を陽に向けた房州路」ほか四作品、新三郎の旅路を描く異色の股旅小説。
著者等紹介
笹沢左保[ササザワサホ]
昭和5年(1930年)東京に生まれる。子どもの頃より探偵小説を愛読する。昭和27年(1952年)郵政省簡易保険局に勤務する。初長編『招かれざる客』が江戸川乱歩賞次席になり、本格的な小説家デビューを果たす。昭和36年(1961年)、『人喰い』で第十四回日本探偵作家クラブ賞を受賞。昭和45年(1970年)『見かえり峠の落日』で時代小説に進出。翌年、「木枯らし紋次郎」シリーズがテレビドラマ化され、一大ブームを巻き起こす。推理小説、時代小説の両方で活躍する。平成14年(2002年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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