出版社内容情報
本を読む楽しみってなんだろう
1冊の本に隠されている小さな発見と大きな宇宙
内容説明
本を読む楽しみって、なんだろう!一冊の本に隠されている小さな発見と大きな宇宙。
目次
『第十 折々のうた』から桜井吏登、そして俳諧師の収入について
山岡周五郎『青べか物語』を歩く
事典に自分で書き足す―大阪オールスターズ編『大阪呑気大事典 第一版』JICC出版(一九八八)
一九七六・文学的考察―『文藝』一九七六年一〇月号
対談集の効用
『銀座百点』創刊第五号を買う
質屋小説『蔵の中』
その人の実物と肉声を知っている『遊園地の木馬』
梶井基次郎『檸檬』新潮文庫の注を疑う
松本清張「典雅な姉弟」
本を読むのは吉田健一だけ
キジを撃つ
『どくろ杯』の東京
一九一七年の流行語
谷崎潤一郎『蓼食う虫』を読む
裸本の魅力
井伏鱒二作品を映画化するとしたら
京都で買った中村康樹『ジャズメンとの約束』
少年コミックスの単行本が欲しかった
詩集を買う、そして読むことについて〔ほか〕
著者等紹介
岡崎武志[オカザキタケシ]
1957年大阪府生まれ。1990年春に上京。雑誌編集者を経てフリーライターに。以後、本や古本を中心に執筆。東京西郊の一軒家に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
22
岡崎武志さんの古本そして読書に関するエッセイ集。こちらは、出たばかりバリバリの新刊。春陽堂書店 2024年5月25日初版第1刷。表紙デザインはクラフト・エヴィング商會です。春陽堂書店のウェブページで現在も連載中でその過去分です。こちらは一冊の本と、とことん向き合って書評の方に重点が置かれています。私的に興味を惹かれたのは『対談集の効用』『手塚治虫の「不思議な少年」に関する事』『安西水丸さんの本が古書市場から消えた事』『イアン・フレミング007シリーズ』等、65歳を超えて自己主張控えめ、普遍的言及へ。2024/06/08
愛書家
1
この方のことは存じ上げないものの、読書エッセイ本なので、興味を持ち。 ライターらしく分かりやすい簡潔な文章がその本の本質を捉えているように思いました。 新たなる知見ですね、読書エッセイは。 自分の世界が広がる、だから読書エッセイ本は進んで読んでいるのです。2024/08/13