出版社内容情報
徳川幕府の金山総奉行・大久保長安は伊豆国天城峠にて、巨大な猪を一人で倒す女を目撃した。
それこそは一日に四十里も山を駆けるという漂泊の山の民「撫衆」、美しき野生の姫「お狩さま」の姿であった──。
時は慶長12年、江戸開府から数年経ち、徳川・豊臣の最終決着の予感があった頃。徳川隠密や忍者が暗躍し、「天城の義経」率いる撫衆たちにも、その異能を求めて各陣営が味方につけるべく接触してきた。
しかし世人を避け、争いを好まぬ撫衆たちは、時代の大渦に巻き込まれつつも、自由を求めて今日も山野を駆け巡る──。
内容説明
徳川幕府の金山総奉行・大久保長安は、伊豆国天城峠にて巨大な猪を一人で倒す女を目撃した。それこそは一日に四十里も山を駆けるという漂泊の山の民「撫衆」の、美しき野生の姫「お狩さま」の姿であった―。時は慶長十二年、江戸開府から数年経ち、徳川・豊臣の最終決着の予感があった頃。暗躍する徳川隠密と忍者の攻防、武田家再興を忘れ得ぬ遺臣の志…、「天城の義経」率いる撫衆たちにも、その異能を求め秘かに接触してきた。しかし平和を愛する撫衆たちは、争いを避けて転地するも、行く先々で新たな火種に遭遇してしまう―。
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
大正11年(1922年)、兵庫県に生まれる。父母ともに代々医者の家系で本人も東京医科大学を卒業。昭和23年(1948年)『眼中の悪魔』で第二回探偵作家クラブ賞を受賞。昭和33年(1958年)に発表した『甲賀忍法帖』を皮切りに忍法帖もので流行作家となる。伝奇小説、推理小説、時代小説など多種多様な小説を書き、戦後日本を代表する小説家の一人である。平成13年(2001年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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