出版社内容情報
時代小説界を代表した人気作家・柴田錬三郎が描く長編伝奇時代小説。旗本小普請組相馬修之進の娘由香は、父が支配頭の宅で倒れたとの迎え駕籠にのせられて急ぐ道で、数人の怪しい黒影に襲われた!罠に落ちんとした由香を救ったものは?剣豪あり、美妓あり、時代小説の楽しさにあふれた秀作!
内容説明
ある春の宵、旗本小普請組相馬修之進の娘・由香は、虚偽の話に騙され駕籠に乗り、覆面の武士たちに拉致されそうになったが、通りがかりの浪人によるすさまじい剣に助けられた。その男の名は、きらら主水―。由香に頼まれ相馬邸に入った主水が遭遇したのは、敵か味方か、謎の男「笛ふき天狗」。一方、由香をつけ狙う武士集団を率いる暴力の権化のような覆面の男「血祭殿」、その背後で巨大な陰謀を企てる影の勢力。そして次第に明かされゆく、目に見えぬ宿縁の糸が織り成す綾―。一度読んでも、また読みたくなる、時代小説の名手・シバレンが放つ「王道」長編伝奇時代小説!
著者等紹介
柴田錬三郎[シバタレンザブロウ]
大正6年(1917年)、岡山県に生まれる。慶応大学在学中、『十円紙幣』を「三田文学」に発表し注目される。昭和26年「三田文学」に発表した、『イエスの裔』で第二十六回直木賞を受賞。『眠狂四郎無頼控』は圧倒的な人気を獲得し、円月殺法の眠狂四郎は混血の剣豪浪人として、戦後の時代小説を代表するユニークな存在となった。シバレン(柴錬)という通称でも名高い。戦国・幕末を扱った作品が多く、剣客ブームを巻き起こした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 農民 第5巻