目次
作品(金子兜太95歳自選百句;『日常』以後百句抄―晩年の生きざま)
エッセイ(自作ノート)
インタビュー(私の文学―土から俳句がしみ込んでくる)
講演録(生きもの感覚)
追悼(原満三寿 金子兜太の戦争―運動体から存在体へ“講演録”;黒田杏子 金子兜太さんを悼む ほか)
論考(桶谷秀昭 金子兜太の含羞;塚本邦雄 二句燦燦 ほか)
精選対談集(ひと夜、夏無き、両太ぶし―飯田龍太+金子兜太;ものと即興とことば―田村隆一+金子兜太 ほか)
三か月連続競詠(金子兜太 東国抄;正木ゆう子 猟期 天鵞絨 土星)
兜太の一句(青木亮人;秋尾敏 ほか)
中谷寛章 金子兜太論
吉本隆明+夏石番矢 俳句表現のアポリア―俳句は言葉の家庭内暴力だ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
17
金子兜太追悼雑誌のような体裁で、これ一冊で金子兜太のことはかなりわかる。俳句は勿論、批評やら対談もあり、興味がある人には勧められる。金子兜太は社会性俳句など提唱した前衛俳句と言われる人だが、反権力的な俳句を詠む一方、表現形態は定形で、季語も全く使わないというわけではなく、今では伝統俳句の部類になると思う。晩年はアニミズム的傾向が強く、一茶の小動物(虫や子供)好みが下ネタや排泄物好みなのかもしれない。だいたい巨匠になると保守化していくような。晩年は権威的になってしまった。2023/10/29
たつのすけ
0
△2021/01/22