感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
91
おなじみの金子みすずの詩に、殿村栄一氏が絵をつけたもの。殿村氏の絵は、郷愁を誘う素朴なタッチで、みすずの詩によく合う。1ページ目の海と灯台、夕焼けの絵が特に気に入って、子供の頃に見た夕焼けのことを思い出した。2014/12/08
ちこたん
44
★★★★★山口への旅行にあたり予習をと思い、山口出身の金子みすゞさんの作品を手に取りました。詩というジャンルはほぼ読んだことがなかったんですが、限りなく少ない言葉で綴られた、目の前に浮かんでくる情景の表現力や、人にも魚にも動物にも等しく注がれる、優しく繊細でみずみずしい視線にこめられた強いメッセージ性に圧倒されました。旧仮名遣いがとても素敵。山口は美しい海と山とに囲まれた、日本人なら誰でも郷愁を抱くのではないかと思うような素敵な風景のある土地で、金子みすゞさんの詩の香りを感じることができました。2015/12/08
みーまりぽん
9
あれま。登録数8て。。 「こだまでしょうか ・・・」も最後に出てくるし(・・・とか言ってほかに知らんけど。すみません。)、殿村さんの絵も良いと思うけどなあ。2015/01/09
遠い日
8
金子みすゞの詩より、殿村栄一さんの絵を見たくて。とはいえ、手書き文字で書かれたみすゞの詩は、目にやさしくなじむ。定点観測のように季節ごとに描かれた灯台の絵が、いつか見た風景のように、郷愁を呼び覚ます。2019/01/16
遠藤三春
3
絵と字体が素敵。でも何より詩がいい。癒やされる。リズムもいい。当たり前な中にちょっとした驚きが見つけられる。「犬とめじろ」好き。微笑ましい。優しい。感性が若返りそう。という単純な感想しか出ないけど、世の中がこんな風に見えていたのだとしたら、私にもこんな風に見えるだろうか。2013/10/19