内容説明
なぜ、同じ作品でも時代によって変容するのか?編集、校正を経て繰り返し出版される横溝正史の作品群―各書に掲載された文章を徹底比較。ことばや表記の異なりは正史が意図したものなのか?日本語の名探偵が解き明かす!
目次
1 横溝正史のロマンとトランスフォーム(「真珠郎」はどこにいる;「鬼火」のテキスト群)
2 横溝正史のテキスト(横溝正史の日本語;自筆原稿でよむ;初出でよむ;文庫でよむ)
3 横溝正史の作品世界(翻訳作品をよむ;ジュブナイル作品をよむ;捕物帳をよむ)
著者等紹介
今野真二[コンノシンジ]
1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。清泉女子大学教授。専攻は日本語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2024/04/25
bvbo
1
横溝正史は明治生まれで、使った日本語が明治・大正・昭和に渡ると言われたらそうだなあ。自分が読んでた版は角川の黒地に緑字のやつ。内容は興味深いが、本文は論文ぽく?読み慣れてなかったのでちょっと難しく感じた。2023/10/31
テトラポッド
0
お勉強。こういう観点から横溝正史を読むという考えは自分には新鮮だった。2024/05/04
優さん@はいカード
0
横溝正史は明治・大正・昭和を生きた作家で、文献も色々残っていて、作品を追いかけることで実際に使われていた「時代の日本語」を読み取れるというアイデアが素晴らしいなあと。「ここにあった!」的な発見譚が多いので、もう少し話の膨らみがあると面白かった鴨。2023/12/22