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泉鏡花“怪談会”全集

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  • サイズ A5判/ページ数 450p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784394190042
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報



空前の怪談会ブームのいま、よみがえる大いなる原点の書。アニメや舞台化でも話題を呼ぶ、不朽の文豪、泉鏡花。彼が関わった春陽堂系の三大「怪談会」を、初出時の紙面を復刻することで完全再現。巻頭に特別インタビュー「京極夏彦、鏡花を語る」も掲載。

内容説明

空前の怪談会ブームのいま、よみがえる大いなる原点の書。アニメや舞台化でも話題を呼ぶ、不朽の文豪、泉鏡花。彼が関わった春陽堂系の三大「怪談会」を、初出時の紙面を復刻することで完全再現。巻頭に特別インタビュー「京極夏彦、鏡花を語る」も掲載。

目次

インタビュー 京極夏彦、鏡花を語る
影印『怪談会』(熊田茂八編、柏舎書楼、明治四十二年十月刊行)
おばけと鏡花と春陽堂(東雅夫)
影印「怪談百物語」
“鏡花会”とその周辺(穴倉玉日)
影印「怪談会」(「新小説」大正十三年四月号/五月号掲載)
附録(吉原で怪談会(「国民新聞」明治四十二年八月二十六日木曜日)
遠野の奇聞(泉鏡花)(「新小説」明治四十三年九月/十一月号掲載)
父の怪談(岡本綺堂)(「新小説」大正十三年六月号掲載))

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。文芸評論家、アンソロジスト。「幻想文学」「幽」の編集長を歴任。主な著書に『遠野物語と怪談の時代』(日本推理作家協会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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吉田あや

74
泉鏡花が明治・大正期に参加した怪談会を活字化した稀覯本から影印し集成した全集。所々に検閲による文章削除の空白箇所があり、それもまた当時の趣を感じさせ、隅々まで手抜かりのない構成に感嘆する。現代とは違い、暗がりは一層暗く、土の香りが充満する。草がそよぎ、月が朧に輝く宵に灯す蠟燭や行灯の灯りは、この世とあの世の境界線を容易に交わらすことができたであろうと読む程に伝わり、その場の熱気と共に話者の怪異談に耳を澄ませる体験をしたような心地になる。(⇒)2020/06/06

HANA

68
鏡花中心に明治・大正に行われた怪談会。『怪談会』と「怪談百物語」を影印で復刻したものだが、内容自体はちくま文庫の『百物語怪談会』で読む事が出来る。ただ今回は影印なので、明治期独特の活字で内容を楽しむことが出来るのが特徴。個人的な感覚だけど、あの文字で怪談を語られるとより一層陰々滅々とした空気が場に充満するような気がする。電灯の下で読んでいるのではなく、蝋燭のぼんやりとした明りの下で読んでいるような。付録に座談会も付いているのだが、こちらも芥川や菊池寛、平山蘆江といった名高い文人ばかりでやはり雰囲気十分。2020/08/06

九月猫

25
読み応えたっぷり……!当時の書籍と『新小説』掲載の誌面そのままというのも貴重で、読めて嬉しい。が、旧字旧仮名の活版文字は強敵だった!とくに二段組み……。 『怪談会』と『座談会』どちらにも多く見られるのは、訪れた人が実はその時間に亡くなっていたというお話。それと忌み家というのか、曰くあるおうち、もしくはお部屋に“出る”お話。 時おり挟まれる妖怪話はちょこっと遠野物語っぽい。けど鏡花言うところの、都電の走る、街灯のある、街なかのお化け話だなぁとも。 読むのに時間がかかったけど、とても面白かった。2020/08/08

sachi

1
当時の泉鏡花周辺の人間関係が読み取れてそういった話が好きな人には面白いじゃないか。また、明治初期の風俗が透けて見えてそれも面白い。大の大人がよって集まって、大真面目に怪談噺に興じるのはよいね。あと、現代のホラーは理由に恨み辛みが多いが、この時代はわけわからんものや、知り合いが死んででるパターンがおおい。若くして死ぬ人が多い時代特有であろう。2022/07/10

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