内容説明
上州浅間山麓中居村の名主の子に生まれ、幼時からその天才の名をほしいままにしてきた重兵衛は、20歳で江戸に出た。母方の遠縁に当たる日本橋の書籍商に寄宿していた縁で佐久間象山・勝海舟らと親交を結ぶかたわら剣を練兵館に学び、火薬の製法にも手を染め、当時の最先端をゆく『集約砲薬新書』まで著述していつしか開国思想に目覚めていったが、ペリー艦隊の来航を見るや外国との交易に目をつけ、自ら開港の先駆として未開の横浜へ!攘夷派浪士からは奸商と暗殺の機をねらわれ、井伊大老暗殺では使われた拳銃の出所に絡んで鬼与力の魔手に追われながら、江戸の豪商の圧力に敢然として反旗を翻した反骨の漢!―横浜を日本一の貿易都市に育てあげた一代の侠商“絢爛の生涯”を描く伝記ロマン!
-
- 和書
- 股関節の痛みが消える本