出版社内容情報
音楽は人と人とをどのように結び合わせ、またその表裏としてどのように切り離すのか。
古代中国の神やオルペウス伝説、近世ヨーロッパの魔女からトルコの軍楽隊、江戸幕府の遣米使節団、レコード喫茶にロックンロールに美空ひばり、さらにはウォークマン、音楽フェス、カラオケ、そして音楽サブスクリプションまで、音楽が結び解く人々と社会の諸相を「接続/切断」という論点で穿ち抜く!
【目次】
はじめに
第一章 接続と切断の諸相
集団的動物/集団行動としての音楽/音楽の起源/接続の力とその対象/切断の力とその対象/域外の他者の可視化/集団の表象・補修・分裂/異郷・異境の音楽/明治日本の場合/戦争と音楽/吸収と融合/強制的な同化/接近の禁止と旗印の押しつけ/参入と包摂、離脱と疎外
第二章 音楽による集団形成
音楽先行型集団/コンサートの原形/近代的コンサートの成立/集団形成の失敗/集団の持続性/時間を超越する集団/趣味嗜好に基づく分裂と対立/集団形成に対する妨害/権力主体による禁止
第三章 孤聴の夢
迷惑な隣人/独りで聴く贅沢/レコードとラジオの〝近しさ〟/レコードコンサートとレコード喫茶/缶詰音楽/孤独な楽園/ウォークマンと二つのジャック/切断のイコン/隣人を消去するスイッチ/パーソナル・ミュージック/想像の音楽共同体
第四章 オンライン音楽ライブラリ
隆盛する音楽フェス/フェスの集団性/大型音楽番組とSNSによる同期/同期のメカニズム/通信カラオケの三〇年 /接続のための気配り/アイドルとペンライト/再接続が求められる理由/オンライン音楽ライブラリの定義とその実像/高性能化するライブラリ/共同体とライブラリ/責任と信頼/作曲の系/ホメオスターシス
終 章 繋がる未来/切り離す未来
現状とどう向き合うか/繋がりすぎる危険性/選択的に独りでいる豊かさ/「自覚する」ことの意義
注
あとがき
参考文献
内容説明
古代中国の神やオルペウス伝説、近世ヨーロッパの魔女からトルコの軍楽隊、江戸幕府の遣米使節団、レコード喫茶にロックンロールに美空ひばり、さらにはウォークマン、音楽フェス、カラオケ、そして音楽サブスクリプションまで、音楽が結ぶ/ほどく人々と社会の諸相を“接続/切断”という論点で穿ち抜く!ノイズキャンセリングイヤホンで環境音を取り除き、クラウド上の膨大な音楽ライブラリに接続する―そんな時代を生きる我々が繋がりつつ離れるための音楽文化論。音楽は人と人とをどのように結び合わせ、また切り離すのか―
目次
第一章 接続と切断の諸相(集団的動物;集団行動としての音楽 ほか)
第二章 音楽による集団形成(音楽先行型集団;コンサートの原形 ほか)
第三章 孤聴の夢(迷惑な隣人;独りで聴く贅沢 ほか)
第四章 オンライン音楽ライブラリ(隆盛する音楽フェス;フェスの集団性 ほか)
終章 繋がる未来/切り離す未来(現状とどう向き合うか;繋がりすぎる危険性 ほか)
著者等紹介
井手口彰典[イデグチアキノリ]
1978年、広島市生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。鹿児島国際大学福祉社会学部講師を経て2013年より立教大学社会学部准教授、2020年より同教授。専門は音楽社会学。単著に『ネットワーク・ミュージッキング:「参照の時代」の音楽文化』(勁草書房、2009年、第25回「テレコム社会科学賞」奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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