出版社内容情報
【目次】
はじめに
音楽療法を実践するうえで大切な約束
PART 1 基本篇 音楽療法は心の避難所
第1章 音楽療法とは何か
1.音楽療法士の仕事
2.ゴールは実践の先に
3.ことばを超えた音楽
4.希望をあたえる
5.心の避難所
6.総合領域としての音楽療法学
第2章 音楽療法の展開
1.カタルシス効果の発見 古代ギリシア
2.心の安定剤として 中世~バロック時代
3.教育施設での音楽療法 古典派・ロマン派時代
4.帰還兵のよりどころ 20世紀アメリカの三つの潮流
5.教育機関と協会の進展 各国の動向
第3章 覚えておきたい基本原理
1.同質の原理
2.カタルシス
3.固有テンポ
4.引き込み現象
PART 2 実践篇 音によるコミュニケーションの実際
第4章 音楽療法実践の流れ
I 実践の前に
1.実践場所はどこに
2.実践施設と対象者を理解する
3.実施する日時や会場配置を決める
4.療法の目的と方法を考える
5.プログラムの構成を考える
6.実践の流れをイメージする
II 実践中
1.つねに同質の原理を念頭に
2.固有テンポに注目して
3.固有テンポを見出す
4.セッションのバリエーション
5.クールダウンは丁寧に
III 実践の後で
1.会場の現状復帰
2.スタッフのミーティングと記録作成
3.記録のフィードバック
第5章 災害時の音楽療法――東日本大震災を通して
1.避難所にて
2.仮設住宅にて
3.高台住宅の集会場にて
4.避難所・仮設住宅での活動プログラム
5.被災地での音楽療法で留意すること
6.被災者・災害支援者へのアンケートから考える
7.評価尺度から考える
第6章 音楽療法の実践研究
1.量的研究と質的研究
1) 量的研究と質的研究の違い
2) 計測期間と対象者数
3) 研究の留意点
2.実践の研究方法
1)アンケート調査
2)楽曲の数理構造分析
3)脳波測定
4)音声分析
5)認知症度機能評価と老年期うつ病の評価尺度
6)血圧測定
7) 高齢者音楽療法因子評価表の評価
注(引用文献)
参考文献
付録
あとがき