出版社内容情報
多彩な音楽活動を通じて洋楽受容に大きく貢献したピアニスト澤田柳吉(1886?1936)の伝記。ショパン弾きとして知られ、船上楽師や浅草オペラでの演奏活動、邦楽を洋楽器で演奏する「調和楽」、ピアノロール製作やSPレコードの録音にも携わった。
内容説明
日本人としてはじめてとなるピアノソロでのリサイタルや、ベートーヴェンやショパンの作品のSPレコードへの録音など、「ショパン弾き」としての演奏活動に加え浅草オペラに携わり、作曲もこなすなど進取の精神にあふれ、幅広く活躍した澤田柳吉(1886‐1936)の生涯。
目次
序章 日本の洋楽受容と「ショパン弾き」
第1章 東京音楽学校時代
第2章 「ショパン弾き」としての演奏活動
第3章 作曲と「調和楽」
第4章 多彩な音楽活動
第5章 SPレコードの録音
第6章 関西における音楽活動
第7章 大阪市立盲学校における音楽教師として
終章 明治、大正、昭和を生きたピアニストとして
著者等紹介
多田純一[タダジュンイチ]
大阪芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了、博士号(芸術文化学)を取得。音楽学を芹澤尚子、前川陽郁、ピアノを藤井美津子、安部ありか、前田則子の各氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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