出版社内容情報
ブラジルの作曲家の巨匠、エイトール・ヴィラ=ロボスの日本語による初の評伝。クラシックから、ギターやボサノヴァの領域にも繋がる膨大な作品を、激動の生涯や数々の伝説と共に解説。20世紀のブラジルとフランスを旅した作曲家が創造した音楽と魂に迫る。
内容説明
フォルクローレとは私のことだ。ブラジルの最も偉大なる音楽家の、膨大な作品と数々の伝説に迫る。果てしない世界を旅する画期的大著。
目次
第1部 生涯と作品((一八八七~一九〇五)バッハとショーロ―ヴィラ=ロボスの原点
(一九〇五~一九一四)ブラジルを旅して―新しい響きの探求
(一九一四~一九二三)アヴァン・ギャルドの作曲家―近代芸術週間、そしてパリへ
(一九二三~一九三〇)エキゾチズムのジレンマ―パリの衝撃、祖国の相対化
(一九三〇~一九四五)「ブラジル」の作曲家として―国家の文化政策と音楽教育に尽力 ほか)
第2部 作品総論(ギター作品;ピアノ作品;室内楽曲;交響詩・バレエ音楽;弦楽四重奏曲 ほか)
著者等紹介
木許裕介[キモトユウスケ]
1987年生まれ。指揮者、日本ヴィラ=ロボス協会会長、エル・システマジャパン音楽監督。20代より東南アジアで数々の演奏会を指揮したのち、イタリアを中心に欧州で研鑽を積む。2018年、BMW国際指揮コンクール第1位優勝。以降、世界各地から招聘されグローバルな活動を展開。国内ではプロオーケストラとの共演の他、日本各地の大学およびユースオーケストラの指導育成に顕著な成果を挙げている。ヴィラ=ロボス作品を演奏・研究両面で取り上げ続けており、執筆や講演も多数。2022年には駐日ブラジル大使館と共に「ブラジル独立200周年記念コンサート」を企画・指揮し、満席のスタンディングオベーションを巻き起こした。東京大学大学院総合文化研究科修了、修士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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