出版社内容情報
〈全てを包摂するポリフォニー〉の極致
入念に彫琢された創意と探求の結晶
――遺された〈作品〉を鍵に、作曲家バッハの核心に迫る
《オルガン小曲集》などの鍵盤楽器教本、6曲単位でまとめられた種々の器楽曲、コラール・カンタータ年巻、《クラヴィーア練習曲集》、受難曲とオラトリオ、そして《フーガの技法》と《ミサ曲ロ短調》にいたるまで、バッハが生涯を通じて創り出した唯一無二の〈作品〉の数々にフォーカスし、独創性・革新性にあふれた芸術思想をみごとに描き出す。バッハ研究の第一人者による包括的作品論!
内容説明
〈全てを包摂するポリフォニー〉の極致。入念に彫琢された創意と探求の結晶。“オルガン小曲集”などの鍵盤楽器教本、6曲単位でまとめられた種々の器楽曲、コラール・カンタータ年巻、“クラヴィーア練習曲集”、受難曲とオラトリオ、そして“フーガの技法”と“ミサ曲ロ短調”にいたるまで、バッハが生涯を通じて創り出した唯一無二の〈作品〉の数々にフォーカスし、独創性・革新性にあふれた芸術思想をみごとに描き出す。バッハ研究の第一人者による包括的作品論!
目次
プロローグ つねにポリフォニーとともに 作曲家の名刺
第1章 バッハの音楽創造の宇宙を語る 一七五〇年に作られた最初の作品リスト
第2章 作曲と演奏への革新的なアプローチ 三つのユニークな鍵盤楽器教本
第3章 自律的な器楽曲をもとめて トッカータ、組曲、ソナタ、協奏曲
第4章 最も野心的な計画 一年を通してコラール・カンタータを作曲する
第5章 鍵盤楽曲の最先端を高らかに告げる “クラヴィーア練習曲集”
第6章 キリストを讃える教会音楽の山並み 三つの受難曲とオラトリオ三部作
第7章 過去の作品を吟味し振り返る 改訂、編曲、改作
第8章 器楽ポリフォニーと声楽のポリフォニーの極致 “フーガの技法”と“ミサ曲ロ短調”
エピローグ 「理論を伴う実践」 学識ある音楽家の座右の銘
著者等紹介
ヴォルフ,クリストフ[ヴォルフ,クリストフ] [Wolff,Christoph]
ハーヴァード大学で教鞭を執り(1976年~2012年)、同大学アダムズ全学教授を経て、名誉教授。バッハ・アルヒーフ(ドイツ、ライプツィヒ)前所長。音楽史に関する著書多数。Johann Sebastian Bach:The Learned Musician(New York:W.W.Norton、2000)(邦訳:秋元里予訳『ヨハン・ゼバスティアン・バッハ―学識ある音楽家』春秋社、2004年)はピューリッツァー賞伝記部門最終候補作など
松原薫[マツバラカオル]
神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。チューリヒ大学客員研究員、東京大学大学院人文社会系研究科助教を経て、武蔵大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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