出版社内容情報
フランスの作曲家、ヴァンサン・ダンディ(1851-1931)は長い生涯の中で、作曲家としてだけでなく著述家としても活躍し、スコラ・カントルムを通して多くの次世代の作曲家を育てた。フランス音楽を語る上で欠かせないキーパーソン、待望の評伝。
内容説明
偉大なる芸術家の軌跡。指揮や執筆など、多方面で活躍しつつ、新しい音楽学校「スコラ・カントルム」を創設し、多くの次世代の作曲家を育てたヴァンサン・ダンディ―フランス音楽を語る上で欠かせない音楽家の生涯と作品をたどる。
目次
祖母の足跡
「父」フランクと「神父」リスト
結婚とパイロイトの誘惑
ワーグナー崇拝と中世の鐘
山の空気は心の支え
教義と象徴主義
禁欲主義と東洋の出会い
スコラ・カントルムの活動
境界を打ち破って
思想をめぐる闘争とイデオロギーの崩壊
老兵は死なず
地中海の夏
著者等紹介
トムソン,アンドリュー[トムソン,アンドリュー] [Thomson,Andrew]
1944年生まれ。フリーランスの著作家、音楽評論家で、The Musical Times誌に評論を多数寄稿
新宅雅幸[シンタクマサユキ]
1949年滋賀県長浜市に生まれる。1974年関西医科大学卒業。大学での勤務、ニューヨーク市での留学生活を経て、1988年から2015年まで大阪赤十字病院に病理医として勤務。定年後、現在は関西医科大学附属病院で非常勤医師として働いている。卒業後一貫して病理診断業務に携わる傍ら、主に神経病理学、婦人科病理学の分野で研究活動を行い、多数の論文を国内、海外の英文雑誌に発表している。中学生時代からのクラシック・マニアで、学生時代には大学の混声合唱団の指揮者を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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