内容説明
ヘンデル・ルネサンスにむけて。虚々実々、様々な人間模様…斬新な旋律技法の創出等、独自の音楽的手法を駆使して心の葛藤を絶妙に描き出す劇作家ジョージ・フリデリック・ヘンデルそのオペラトゥルギーの全容。
目次
オペラ・セリアの慣習
ヘンデルの解決
ヘンデルのオペラ作曲家としての経歴
台本
英雄オペラ
魔法オペラ
反英雄オペラ
劇場における職人芸
アリアとレチタティーヴォ
オーケストレーション
現代におけるヘンデルのオペラ
著者等紹介
ディーン,ウィントン[ディーン,ウィントン][Dean,Winton]
1916年3月18日、バーケンヘッド生まれ。ハロー校とケンブリッジ大学のキングスカレッジで学び、古典文学と英語を専攻する。音楽をF.ラドクリフに学ぶ。第二次世界大戦後、19世紀オペラに関する広範な著述を開始。「偉大なる音楽家The Master Musicians」シリーズにおけるビゼーの研究(1948年)で認められる。ヘンデル研究としては『ヘンデル オペラ・セリアの世界』の他に、『ヘンデルのオラトリオとマスク』(1959年)という金字塔がある。これは原典資料を徹底的に研究したもので、イギリスの音楽研究とヘンデル研究に新たな基準を与えることとなった。60年代後半からは、J.M.ナップとともにヘンデルのオペラに関する壮大な研究を開始し『ヘンデルのオペラ、1704‐1726年』(1986年)となる。またヘンデルの“エジプトのジュリオ・チェーザレ”をはじめ、数多くの楽譜の校訂を手掛けた。1991年「ハレ市ヘンデル賞」を受賞。1995年ケンブリッジ大学より名誉音楽博士号を授与。現在、ロンドン郊外サリー在住
藤江効子[フジエコウコ]
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同専攻科修了。同大学副手を経て桐朋学園大学音楽学部勤務。1963年より助教授、1974年より教授、2002年3月退職。現在日本ヘンデル協会会長
小林裕子[コバヤシヒロコ]
桐朋学園大学音楽学部作曲理論科、音楽学専攻卒業。国立音楽大学モーツァルト研究所にて翻訳等にたずさわる。1996‐1999年の滞英中にヘンデルの劇音楽に興味をもち帰国後、故渡部恵一郎氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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