ベートーヴェン―音楽と生涯

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  • サイズ A5判/ページ数 812,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393931707
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C0073

内容説明

古今の研究成果を縦横無尽に駆使しつつ、独自の視点から照射する新しいベートーヴェン像。創作的側面と伝記的側面を巧みに織り合わせ、激動の時代・社会を背景に、大作曲家の創造の足跡と作品のオリジナリティを雄大なスケールで描く。斯界、伝記研究の決定版。

目次

若年、壮年、晩年―三通の手紙
第1部 若年期(1770~1792)(はじまり;ボン時代の音楽)
第2部 最初の成熟(1792~1802)(ヴィーン時代初期;ヴィーン時代初期の音楽 ほか)
第3部 第二の成熟(1802~1812)(新しい時代のベートーヴェン;新しい交響曲の理念 ほか)
第4部 最後の成熟(1813~1827)(「休眠」の年月;ベートーヴェンの外的世界と内的世界 ほか)

著者等紹介

ロックウッド,ルイス[ロックウッド,ルイス][Lockwood,Lewis]
アメリカの音楽学者。1930年12月16日ニュー・ヨーク生まれ。1960年にプリンストン大学で「反宗教改革とヴィンチェンツォ・ルッフォの宗教音楽」により博士号取得。プリンストン大学教授(1968)を経てハーヴァード大学教授(1980)、1985年より同大学ファニー・ピーボディ賞音楽教授。アメリカ音楽学会会長(1982~1987)。専門はイタリア・ルネサンスの音楽とベートーヴェン。現在のベートーヴェン研究では主導的な研究者の一人で、特にスケッチと自筆譜の研究では重要な貢献を果たしている

土田英三郎[ツチダエイザブロウ]
音楽学者。1952年東京都生まれ。東京藝術大学音楽学部教授。専門は西洋音楽史、音楽理論、とくに18~19世紀の音楽形式と音楽形式論の歴史、交響曲の歴史、作曲家研究としてはベートーヴェンとブルックナー

藤本一子[フジモトイツコ]
音楽学者。香川県生まれ。芸術文化学博士。国立音楽大学教授。専門は西洋音楽史とくに18~19世紀のドイツ・オーストリアの音楽、ロマン主義の音楽

沼口隆[ヌマグチタカシ]
音楽学者。1971年東京都生まれ。国立音楽大学准教授。東京藝術大学、同大学院修士課程を経て、博士後期課程を満期退学。ドルトムント大学博士課程修了。2002~06年、ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生

堀朋平[ホリトモヘイ]
音楽学者。1979年神奈川県生まれ。東京大学大学院後期博士課程在籍(美学芸術学)。2008~09年、日本学術振興会特別研究員としてヴィーン国立音楽大学で学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ma_non_troppo

1
「この本のねらいは、ベートーヴェンの人物像と芸術家像を、音楽に重点を置きつつ、生涯や業績、周辺環境にも十分に目を配って描くことにある」――作者によって冒頭にこう記されているが、まさしくねらい通りに構築された書籍だ。ベートーヴェンの作品分析だけでなく、その人間像や周辺事情、歴史的背景が、冷静かつあたたかな眼差しをもって丹念に書き込まれている。楽譜例も多岐に渡っているので、音楽の専門家の鑑識眼にも十分に耐えうるはずだ。しかし伝記として読むにはいささか骨が折れるかもしれない。楽典の勉強を進めてから読みたかった。2011/09/21

junk

0
アメリカの音楽学者による久々の「ベートーヴェン伝記」の秀作。800ページ以上の大冊でも、読みやすい。読みごたえあり。2012/02/09

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