出版社内容情報
国歌は何を伝えているのだろうか――。世界の100曲以上の国歌を網羅的に分析し解説する画期的一冊。国歌の制定の歴史から現代における利用まで、ナショナリズムやポスト・モダニズム、コロニアル・ヒストリーといった観点から紐解く。
内容説明
「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」、「ラ・マルセイエーズ」、国民国家の国歌、帝国主義の国歌、旧植民地の国歌…100を超える国歌を分析する。「歴史の勝者」は国歌を通してなにを奪い、なにを与えたのか。
目次
第1章 王政の国歌「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」
第2章 革命と国歌「ラ・マルセイエーズ」
第3章 領土、国民、主権 国民国家の国歌
第4章 帝国主義と植民地の国歌
第5章 国歌のコロニアル・ヒストリーとポスト・コロニアリズム
第6章 二〇世紀後半の国歌
終章 勝者の音楽史
著者等紹介
上尾信也[アガリオシンヤ]
1961年生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、桐朋学園大学特任教授。複数の教育機関で歴史学、社会学、音楽学などの講座を担当。目下音楽歴史学・社会史を中心として、芸人・楽師、楽器、戦争と平和、祝祭、音楽通史をテーマとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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