内容説明
パリ、ジュネーヴ、トリノ、ミラノ、ヴェネツィア、パドヴァ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ…14歳の青年モーツァルトとの出会い、システィーナ礼拝堂に伝わるアッレグリの『ミゼレーレ』、フランス・オペラとイタリア・オペラ…音楽史を執筆するために全身全霊をかけたフィールドワークの結晶。18世紀、博覧強記のグランド・ツアー。
目次
ドーヴァーからパリへ
パリでの第一週
パリでの第二週
リヨン、ジュネーヴ、そしてトリノへの旅
ジュネーヴでの二日間とヴォルテールとの会見
アルプス越え
トリノにて
トリノからミラノへ
ミラノでの八日間
ミラノからブレッシャへ〔ほか〕
著者等紹介
バーニー,チャールズ[バーニー,チャールズ] [Burney,Charles]
1726‐1814。イギリスのオルガン奏者、音楽学者。1726年、イングランド中西部シュルーズベリーに生まれる。各地のオルガン奏者を務めながら、幅広い芸術的関心と博物学的教養によって数多くの芸術家(演劇家、文学者、音楽家、画家)や科学者と交わる。音楽史執筆のため二度にわたる大陸旅行を敢行し(1770年:フランス、イタリア。1772年:ドイツ、オーストリア、ネーデルラント)、その記録をそれぞれ『フランスとイタリアの音楽の現状』(1771年)、『ドイツ、ネーデルラントおよびオランダ共和国の音楽の現状』(1773年)として出版。1776-89年に主著『音楽通史』(全4巻)を刊行。1814年、ロンドンにて死去
今井民子[イマイタミコ]
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。同大学音楽学部楽理科卒業。同大学大学院音楽研究科修士課程、音楽教育学専攻及び音楽学専攻修了。元弘前大学教育学部教授。専門は18世紀西洋音楽史。18世紀のオペラ、音楽理論、演奏美学、国民様式に関する論文多数
森田義之[モリタヨシユキ]
1948年生。愛知県立芸術大学名誉教授。東京藝術大学大学院美術研究科修了。イタリア美術史・都市史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。