出版社内容情報
温暖化、洪水、干ばつ。気候変動の影響は我々の食にどう影響しているか。トウガラシの生産現場を旅し、シビアな現状と打開策を綴る。
内容説明
農家は知っているのに、私たちが知らない本当のこと。干ばつ、洪水、ハリケーン…。急激な異常気象は、私たちの食にどんな影響を与えているのか?太古の気候変動を生きのび、世界に広がったトウガラシを「レンズ」に、地球の今をかいまみる。食と環境問題の真実がわかる、紀行ノンフィクション。
目次
イントロダクション 辛味の聖地へ
1 野生のチリを探して―ソノラ
2 ダティル:ファースト海岸の最初のトウガラシ
3 ユカタンのハバネロと苦難の時期
4 タバスコ:ケイジャンカントリーの元気の素
5 リオグランデ川に沿ってロザリオのように連なるトウガラシ畑
6 旅のクライマックスに、絶滅危惧種トウガラシを訪ねる
さいごに 気候変動に対応しながら食べること、育てること
著者等紹介
フリーズ,カート・マイケル[フリーズ,カートマイケル][Friese,Kurt Michael]
アイオワシティのレストラン「デヴォティ」のオーナーシェフとして地元食材を使ったサスティナブルな料理を提供。北米の地域食雑誌『エディブル・マガジンアイオワ・リバーバレー版』の発行・編集人で、全米スローフード協会やアイオワ・フード・システム協議会の理事。母校ニューイングランド料理学校では主任講師も務めた
クラフト,クレイグ[クラフト,クレイグ][Kraft,Kraig]
農業生態学者、ライター。ニカラグアのマナグアを拠点に活動。「野生種と裁培種トウガラシの起源と多様性」の研究でカリフォルニア大学デイヴィス校にて博士号取得。人気ブログや、地方誌や専門誌に執筆。現在は中米でコーヒー園プロジェクトに取り組む
ナバーン,ゲイリー・ポール[ナバーン,ゲイリーポール][Nabhan,Gary Paul]
数々の受賞歴を持つ自然史作家・民族植物学者。『マザー・アース・ニュース』『タイム』誌での地域食活性化活動で知られる。ニューメキシコを拠点とするキヴィラ連合や国際保全生態学会などから長年の活動が表彰されている。在来種保護にも熱心で、アリゾナ州パタゴニアで希少種トウガラシや15~16世紀の果樹などを栽培
田内しょうこ[タウチショウコ]
アメリカ・カリフォルニア州のミルズ女子大を卒業後、雑誌編集者を経て、フリーの料理研究家・ライターに。翻訳も手がける。食文化の維持と継承がライフワークで、オーガニックフードを中心に生産者の取材も続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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