出版社内容情報
時代が求める精神科臨床のあり方を探求した『精神科臨床とは何か』から約20年。精神医学の学び手に向けて精神科臨床の基礎から実践までを平明に綴った書に「補遺」を加え、あらためて精神科医の役割とは何なのか、そして人間とは何かを問い直す増補版。
内容説明
臨床のいとなみこそ、「人間」をめぐる最先端の現場である。精神とはいったい何か。主体や体験はいかにして生成されるのか。精神科臨床の奥義を求め、自己の起源、病理の構造をダイナミックに解きほどく。大いなる転換の時期における人間のあり方を緻密かつ明晰な洞察をもって映し出す快著。
目次
第1講 「精神」の扉を開く
第2講 脳と心
第3講 「私」が立ち上がるとき
第4講 言葉への道
第5講 臨床的他者論―患者とどう向き合うか
第6講 精神科面接の基礎
第7講 治療と文化―臨床をとりまくもの
第8講 精神科臨床のゆくえ
補遺(二〇二四)
著者等紹介
内海健[ウツミタケシ]
東京藝術大学名誉教授。精神科医。東京大学医学部卒業。東大分院神経科、帝京大学医学部精神神経学教室を経て、東京藝術大学保健管理センター。2022年退任。著書に『金閣を焼かなければならぬ』(河出書房新社、2020年。第47回大佛次郎賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。