出版社内容情報
ハイエクの理論経済学における最大の著書であり、経済学を中心としていた前期の集大成。ケインズへの理論的批判となっている。
【著者紹介】
1899年、オーストリアのウィーン生まれ。人文・社会・自然科学を横断しながら、独自の自由主義思想を展開した、20世紀を代表する思想家。ケインズとの論争によって経済学者として名を挙げ、社会主義、全体主義批判を展開した『隷属への道』(1944年)で一躍時の人に。その後、経済学にとどまらず、諸学問を包括した独自の自由主義哲学を展開し、大著『自由の条件』(1960年)、『法と立法と自由』(1973‾79年)を発表。1974年ノーベル経済学賞受賞。1992年フライブルクにて死去。
内容説明
ハイエクは経済学でなにを成し遂げたのか?難解さから省みられることの少なかった理論経済学におけるハイエク最大の著書に新たな光をあてる待望の「新訳」。
目次
第1部 イントロダクション(本書があつかう問題の範囲;均衡分析と資本問題;実物タームでの分析の重葉性;これまでの資本理論と本研究の関係;資本問題の本質;生産過程の耐久期間と財の耐久性―いくつかの定義;資本と「生存基金」)
第2部 単純な経済における投資について(産出関数と投入関数;連続的生産過程;投資構造における耐久財の位置;投資の生産力;一定の産出流列のための計画;複利と瞬間利子率;投資の限界生産力と利子率;価値タームにおける投入、産出、そして資本ストック;投資の限界価値生産物―帰責(帰属)の問題
時間選好と一定の利潤をともなった投資にたいする影響
時間選好と生産力―相対的な重要性)
著者等紹介
江頭進[エガシラススム]
1966年生まれ。小樽商科大学商学部教授。専門は、経済学史、進化経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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