出版社内容情報
服飾に反映された平安朝の時代精神を、女流文学や絵巻物等から読み解く。平易で簡潔な文章と広汎な事例を配し、平安文学を読み解くためのハンドブックとしても最適な一冊。
内容説明
平安朝の人々のタブー、住環境、食習慣、教養―当時の生活環境が装束に与えた影響とその変遷とは。カラーでみる重色目、位階による装束の別、その名称など、平安女流文学を読み解くためのハンドブックとしても最適な一冊。
目次
序章 王朝人の生活環境
第1章 王朝貴族の服飾
第2章 王朝の色彩と文様
第3章 王朝の諸行事にみる装束
第4章 王朝の女文化と男文化
終章 後世まで継承された王朝装束
著者等紹介
鳥居本幸代[トリイモトユキヨ]
1953年生まれ。同志社女子大学家政学部卒業。京都女子大学大学院修了、家政学修士。神戸女子短期大学助教授・姫路短期大学助教授・姫路工業大学環境人間学部助教授を経て、京都ノートルダム女子大学人間文化学部教授。専門は日本服飾文化史
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
若黎
4
図書館本2023/07/01
銀鈴
2
分かりやすかった。図版もあるし。それでも足りない蹴毬や葵祭の装束はyoutubeでチェックしつつ読みました。「服は着てこそ分かる」といった意味のことを後書きで仰っているのに納得! 私も直衣を実際に着て初めて分かったことが沢山あるもの。次は唐衣装束(十二単)を着たい!2014/01/13
読書記録(2018/10~)
1
かつてリタイアした本だが、どこが読みづらかったのか、わりと平易に読み進められた。小さなイラストやカラー頁も散見するが、コンパクトな本のため圧倒的に足りず文章だけではいまひとつ伝わらない。ほかの図版類が必須の一冊かも。自分は『よみがえる源氏物語絵巻』が特に役立った。「終章 後世まで継承された王朝装束」が特に新鮮で面白かった。あまり注目されない気がするので、こここそ図解がもっと欲しいところ。2024/06/12