出版社内容情報
「社会派」映画監督として知られ07年に世を去った熊井啓。シナリオ執筆協力者として、妻として支えた著者が、激動の日々を振返る。
内容説明
心揺さぶる熊井映画には、欠かせない人物がいる。それは、監督がつねに意見を求め、シナリオの協力をあおいだ妻だった。夫と二人三脚で駆けぬけた著者が、様々な人たちとの出会いと、制作エピソードを中心に、かけがえのない日々を今ふりかえる。
目次
第1章 二人のめぐりあい―縁結びの芸術家たち(福沢一郎氏と絵画の世界;ジャン・コクトー1―映画「オルフェ」 ほか)
第2章 波瀾万丈の十数年―監督人生のスタート(新婚生活のスタート;川喜多かしこ夫人と海外映画祭 ほか)
第3章 広がり、深まるテーマ(「天平の甍」の実現まで;「ひろしま」の現場体験、初心にかえる「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」 ほか)
第4章 この世を超えて(吉村昭氏と「破獄」;亡きあとも一心同体)
第5章 忘れえぬ人々(五所平之助氏と俳句と天の星;岡本太郎氏と「芸術」 ほか)
著者等紹介
熊井明子[クマイアキコ]
作家。長野県松本市生まれ。信州大学教育学部(松本分校)修了。映画監督熊井啓と結婚。長年ポプリの研究につとめ、ハーブにも造詣が深い。1999年、『シェイクスピアの香り』(東京書籍)をはじめとする著作活動に対し、第7回山本安英賞を贈られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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