内容説明
2022年エドガー賞YA部門受賞、映像化決定! 鮮烈なデビュー作
オジブワ族の父をもつ18歳のドナスは、自らのルーツと進路に悩んでいた。ある日、薬物絡みの殺人事件を目撃する。その薬物は、伝統医療を悪用して作られたものだった。潜入捜査官に協力を求められたドナスは、事件の闇と、揺れる自分自身に向き合っていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みやび
14
オジブワ族の父と白人の母をもつ少女ドナス。親友を殺され、先住民族の地に蔓延する覚醒剤の潜入捜査をしていたFBIに協力することになる。恋人のふりをするうち心が通じ合ってきた捜査官への恋心と、故郷を愛しコミュニティの皆を大切にする気持ちとの板挟み。ずっと辛そうでした。結末も。自分のルーツを知りアイデンティティを大切に生きること、アニシナベの習わしや歴史が興味深かったです。2026/07/25
練りようかん
14
家から遠い大学に進学するのかという親しみのある話題と部族成員という馴染みのないワードのギャップに、主人公が属するコミュニティの想像がつかずそれがかえって興味をわかせた。ティーンのスポーツと覚醒剤の蔓延を筆頭にクスリ関係の謎と疑惑が深まるが、部族成員になると受けられるカジノ配当金もかなり気になり、因果関係なのか目くらましなのかと悩む間に、身内を怪しむヒリッとした運びに向かっていて天を仰いだ。誰かに管理されるアイデンティティと居場所のなさからくる犯罪加担。昨今の特殊詐欺とも通底して最後は物語を近くに感じた。2025/09/28
おだまん
12
訳が面白い!と思ったら吉田育未さんでした。YAだからか読みやすくてぐいぐい読ませるけれどなかなかシリアスな内容。主人公のルーツに根差したアイデンティティと成長物語。2025/10/28
一柳すず子
5
ドナスの思考が取り留めなく、読むのに時間かかった。銃、殺人、覚醒剤、性犯罪、居留地で深刻な犯罪がこれでもかと襲いかかる。ブランケットパーティーを書きたいがための悲劇なのかとも思ってしまったが、現実の問題提起なのだろう。2026/02/22
ヒサヒサ
4
ヤングアダルトのカテゴリーで賞を受けた作品ですが、日本のヤングアダルトとは異なりますね。アメリカの原住民のことはなかなか知ることができませんが、その辺りを丁寧に描写され、また、ミステリーとしてもよかったと思います。お薦めです。2026/02/08
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