内容説明
俘虜おもいの医療行為を俘虜虐待と誤解された一軍医が、横浜裁判でBC級戦犯に問われ絞首刑の宣告を受けた後、数奇な運命に翻弄された挙句に辿る顛末記。
目次
1 人体実験をめぐる裁判の虚と実
2 くつがえせなかった絞首刑判定
3 精神病者をよそおう
4 三六一東京陸軍病院3C15号室
5 電気ショック療法
6 神の前に裁かれるのは敗者
7 リンチはその一冊の本から生まれた
8 講和会議と朝鮮戦争
9 最後の面会
10 再び巣鴨拘置所へ
11 待っていた精神鑑定
12 血も凍る十三階段の恐怖
13 減刑の後の空虚と狂乱



