内容説明
結婚式は2回、発達障害の発覚…笑って泣ける異宗教夫婦エッセイ!
目次
教会と延暦寺の鐘が鳴る
ダーリンは隠れキリシタン
いよいよ結婚!出家!剃髪!
「あまちゃん」と「クリスチャン」の誕生!
ふたりの日常
「主人」ではなく「旦那」
私の修行の場
汝の隣人を愛せよ?
仏教とキリスト教のハーフが誕生!?
子育て奮闘記
法華経=キツイ!?
いろいろな宗教からアノ手コノ手
凸凹夫婦を救った「発達凸凹」
著者等紹介
露の団姫[ツユノマルコ]
1986年生まれ。落語家兼尼僧。2005年、高校卒業を機に露の団四郎へ入門。2008年、内弟子修業を終えて、大阪の繁昌亭はじめ寄席・テレビ・ラジオなどでも活躍。2011年、第6回繁昌亭輝き賞を最年少で受賞。2017年、第54回なにわ藝術祭落語部門新人賞受賞。その一方で、15歳のとき、「生と死」の問題から「法華経」に出会い、感銘を受ける。2011年、天台宗で出家。2012年に比叡山行院での修行を行い、正式に天台宗の僧侶となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
49
【愛とは御大切】ドリアンLoveさんのレビューに惹かれ――。「ハゲ&ザビエル」もとい「リアル聖☆おにいさん夫婦」のお話。結婚相手は、クリスチャンで発達障害の持ち主だった……。子どもの時から宗教が大好きだった尼さん落語家が、異宗教結婚がいかに楽しいものか、発達障害との向き合い方などを語る。<「多様性」が叫ばれるようになった昨今、私たち人間には何が求められているのでしょうか?それは、「寛容」や「認め合い」、「尊重」といった言葉の数々ですが、その原動力となるのは、「相手を大切に思う気持ち」に他なりません>と。⇒2023/09/23
おさむ
32
ぶっちゃけ寺、終わっちゃったけれど、仏教の事が学べて面白い番組でした。出演していた露野団姫(まるこ)さんが書いたこの本はクリスチャンで発達障害の旦那さんとの馴れ初めから、家庭を築くまでの大変なんだけどなぜか明るく愉快なエピソードがあふれています。同じ日本人ですが、まさに異文化コミュニケーションです笑。2017/12/28
アコ
21
テレ朝『ぶっちゃけ寺』で知った著者。過酷な天台宗の修行を明るく語る姿に好感を持ち、ご主人がクリスチャンなのはなにかで知るも発達障害なのは今回知った。ブログのような軽めの文体と構成で仏教・キリスト教をさらっと知るにはよいかも。超がつく不まじめカトリック信徒としては若干の物足りなさを感じるとともに、好みの問題なのか「仏教は難しい…」と感じた。落語家ゆえの毎回の文末の地口オチは飽きたけど、別々の信仰を持ちながらも、認め合って仲睦まじいご夫妻はとってもステキ!2019/04/10
あまね
15
団姫さんのお人柄が伝わるとても良い本でした。ご主人である大治郎さんとのなれそめから結婚生活までを、素直な文章で綴られています。大治郎さんの発達障害とのつきあい方の件は、そのご苦労が忍ばれました。キリスト教の『愛』は仏教の『慈悲』と同じような意味で仏教の『愛』とは意味が違うこと、キリスト教が伝来されたとき『愛』は『御大切』と訳されたこと等々、心に残りました。芸事を生業にしてらっしゃるお二人なので表面に見えるものは面白さですが、内に深く根付いている真面目で一本気な信仰心にとても感銘を受けました。2017/12/26
キャラメルベイベー@道北民
9
テレビで見たことのある露の団姫さんの書いたクリスチャンの夫と信仰のことがわかりやすく面白く書いてあります。話にオチがついているところはさすが落語家さんならではです。2018/01/20