出版社内容情報
名作「山の民」の姉妹篇として,江戸安永年間,飛騨高山の一揆を素材に,権力に立ち向かう農民の栄光と悲惨を描いた連作「本郷村善九郎」「長次郎の妻」「流人」の三篇を収録。
内容説明
江戸期の一揆をめぐって農民の生活の悲惨と栄光を描く一大叙事詩。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
本棚葬
3
飛騨一ノ宮水無神社前の河原に、一万を超えるボロ着の百姓が集結。「到るところに大きな焚火がたかれ(中略)川原は粗野なわめきと高笑いと、時にはうた声でわきたぎった」というくだりが、この本のピークだろう。「レイヴの本質は百姓一揆なんだよ!」と胸が熱くなり、無性に切腹ピストルズが聴きたくなった。2025/11/23
gibbelin
2
大原騒動サーガ。冒頭の焼畑の夜守のシーン、後世まで郡代の墓をひっくり返し続けた百姓の恨みの深さ、江戸人のある種の軽薄さ、流人村の習俗などが印象に残る。「最初の本格歴史小説家」の評も、そんなに的はずれでないようだ。2022/01/05




