親鸞

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393416112
  • NDC分類 188.72
  • Cコード C0095

内容説明

『大和古寺風物誌』の著者が太平洋戦争が激化するなか、精魂を傾けて書き下ろした評伝。真摯に史料に向かい、『歎異鈔』を読みこなして、知的な視点から、親鸞の全体像を現代に甦らせる。

目次

親鸞(発心;夢告;流転;聞法;如来)
信仰について(現代人に関する断想;戦いの深さ;信仰の無償性)
私の宗教観(現代人として;危険な関係;回向と明晰)

著者等紹介

亀井勝一郎[カメイカツイチロウ]
評論家。明治40年(1907)函館市生まれ。東京帝国大学文学部美学科中退。左翼運動に傾倒して大学を中退、治安維持法違反容疑で検挙。保釈後の昭和10年(1935)に『日本浪曼派』創刊に参加。太平洋戦争中は主に宗教論・古典論・芸術論で、戦後は日本人論・人生論などを中心に幅広い評論活動で多くの読者を獲得。昭和40年『日本人の精神史研究』で菊池寛賞受賞、日本芸術院会員。昭和41年(1966)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nbhd

16
親鸞さんについて書く人は、どの人も一度は親鸞さんにドップリ没入しているに違いなく、それなりの距離をとって書けるような人はきっと皆無ではないかと思う(親鸞さんはソレだけ惑わせる)。なので、書き手は①ガッツリ感情論タイプと②マァ比較的冷静タイプに分けられる。で、この著者は『親鸞を語ることは私にとって人生を語ることにひとしい』と書くくらいだから、前者のタイプでもかなり急進的な部類に入る。論理もヘチマもなく、自らの心情を推進力にぐわばっと引っ張っていく。けど、それが嫌かというとそうでもなく、わりとリスペクトフルだ2016/06/29

アイナ

5
歎異鈔を読んで、「悪人正機」についてよく分からなかったのですが、この本を読んで理解することが出来ました。亀井氏は他の著書で自らを親鸞教の信者と言っているほど、仏教と親鸞についての知識が深く、日本人と宗教の関わりについては、戦前戦中に書かれた本とは思えないほど新しく、現代の問題点を鋭く指摘しています。2017/03/31

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