出版社内容情報
?きる意味とは何か??
ヴィクトール・フランクルの独創的思想である「精神的無識」と、?本の禅思想家である鈴??拙の「宇宙的無意識」の共通性を探り、われわれが?きていることの根底に常に働く無意識としての「実存的無意識」を提唱する意欲的試み。
【目次】
まえがき
第一章 問題の所在――なぜ〈実存的無意識〉か
第一節 従来の「無意識」の定義
第二節 〈意識そのものは無意識である〉
第三節 フランクル・西田・大拙の無意識観
(1)フランクルの無意識観
(2)西田の無意識観
(3)大拙の無意識観
第二章 〈実存的無意識〉とは何か
第一節 「実存」の定義
第二節 フランクル・西田・大拙における〈実存的無意識〉
(1)フランクルにおける実存的無意識
「精神的無意識」
「精神」とは何か
(2)西田における実存的無意識
第三節 大拙における実存的無意識
第三章 「バイザイン」と「純粋経験」――〈実存的無意識〉の立場から
第一節「バイザイン」
(1)「バイザイン」の前例
(2)フランクルの「バイザイン」
いかにして主観は客観に接近しうるか
「バイザイン」――その認識論的意味
「志向性」
「原意識」
「関係」性――主体以前の主体(実存的無意識)
第二節 「純粋経験」
(1)「純粋経験」とは何か
(2)「バイザイン」と「純粋経験」の共通点
(3)「バイザイン」と「純粋経験」の相違点
第三節 「相互に―もとに―有ること」
第四節 〈自己から世界を考えるのではなく、世界から自己を考える〉
第四章 「人格」の実存的無意識性
第一節 フランクルにおける「人格」の実存的無意識性
(1)フランクルにおける「人格」の無意識性
(2)「忘我の状態」││「脱反省」
第二節 西田における「人格」の実存的無意識性
第三節 大拙における「人格」の実存的無意識性
第五章 実存的無意識の超越性
第一節 フランクルにおける実存的無意識の超越性
(1)「意味への意思」
「意味への意志」――そのパラドックス
「意味への意志」――その超越性
(2)「良心」
「良心」の内在性
「良心」の超越性
(3)「宗教的無意識」
「エス的な」宗教的無意識
「志向的な」宗教的無意識
苦悩の意味――「存在が透き通って見える」
第二節 西田における実存的無意識の超越性
(1)西田の「無意識」
(2)「実在」――「ありの儘が真である」
(3)「ブン」――西田における「純粋経験」の体験
(4)「生命の統一性」
(5)「実在統一力」――「神」
(6)西田における実存的無意識の超越性
第三節 大拙における実存的無意識の超越性
(1)「ものがあるということ」
(2)禅の自然観
(3)「無情説法」
(4)「宇宙的無意識」



