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内容説明
神経系からつながりを取り戻す。普通の子ども時代だったはずだけど…。自分に自信がもてない。人とうまく関われない。つねに不安で、不調だらけ…。一生つきまとう「不適切養育」の呪縛。神経システムを通して、身体に刻まれたトラウマの記憶に向き合う。
目次
第1部 不適切養育と生きづらさ(なぜ生きづらいのか?;不適切養育と発達性トラウマ;不適切養育を理解する;人類の負の遺産;トラウマはカラダに刻み付けられる)
第2部 神経系とポリヴェーガル理論(ポリヴェーガル理論を理解する;トラウマとポリヴェーガル理論;ポリヴェーガル理論と発達性トラウマ;神経系の状態から人を理解する;発達性トラウマと神経系の仕組み)
第3部 トラウマからの解放(トラウマ解放の実際;セラピーを受ける;発達性トラウマから自由になる;トラウマ後成長を目指して)
著者等紹介
花丘ちぐさ[ハナオカチグサ]
Chigusa Theresa Hanaoka。ソマティック・エクスペリエンシング・プラクティショナー、SEP、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業、米国ミシガン州立大学大学院人類学専攻修士課程修了、桜美林大学大学院心理学研究科健康心理学専攻修士課程修了。公認心理師。社団法人日本健康心理学会公認専門健康心理士。A級英語同時通訳者。「国際メンタルフィットネス研究所」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
12
とても読みやすかったです。要は、複雑性トラウマとポリヴェーガルーガル理論をわかりやすく説明されたもの。2021/01/16
シンプルねこ(うみねこ)
11
トラウマは考え方を変えるだけではだめだという。理由は身体に刻み付けられているから。トラウマを解放するには散歩、ヨガなどをして少しずつ変えていくのがいいらしい。ポリヴェーガル理論などまだ他の本も読んで勉強しよう。楽しみながら変えていく。2024/07/29
木麻黄
8
トラウマで苦しんでいる人には,かなり刺さる内容になっているとは思うのですが,表現の端々に独善的な信念が垣間見られ,ちょっと残念な気がします。読者層を,神経生理学の知識がない方に絞った感があって,生理的な反応のオーソドックスな説明はかなり端折られているため,かえって非科学的な印象を受けました。この辺りは津田真人がかなり気を使っているところだけに,粗雑な感じがします。あと著者はかなり裕福な出自で,今も経済的には富裕層にある方でしょう。貧困層が実践するには,持続可能性の乏しいアドバイスばかりで笑っちゃいました。2022/08/14
ぴーたん
6
ポリヴェーガル理論とは、 安全・危険・生命の危機と、自律神経系の状態についての理論です。 ①安全で心身のバランスが取れているときは 交感神経と副交感神経のバランスが取れている ②危険な場合は逃げるか戦うかとなり交感神経が優位になる ③生命の危機にあったときには凍り付いて動けなくなってしまう(死んだふり)。 この時は副交感神経が優位すぎて古い副交感神経が過剰になってしまう と言うもの。 この凍りつきの状態が不適切な養育によって トラウマとなり、生命の危機を常に感じたまま 生きることになってしまう。 2021/09/12
okaching
6
読みやすく面白かった。不適切養育を受け続けることで交感神経や副交感神経のオーケストラ不在の状態になる。トラウマは手続き記憶に入り体に刻み込まれてしまう。「宇宙の孤児」、「サバイバーではなく戦士」などの言葉が凄く気に入った。2021/04/04