19歳の君へ―人が生き、死ぬということ

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784393364994
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0011

出版社内容情報

終末期の患者の前に日々立ち続ける医療者達の言葉は、命の貴重さ愛しさを伝え、深く、重い。若い世代にぜひ手に取ってほしい一冊。

内容説明

「人を殺す体験をしてみたかった」「自殺できなかったので、人を殺して刑務所に入ろうと思った」…自分のいのちも他人のいのちも、ここまで軽く、リアルな実感を失ってしまった時代。一方で終末期医療の現場では、目の前の患者のたった一つのいのちをいかに大切にするか、それに生涯を賭けている医療者たちがいる。死を待つほかない患者の前に日々立ち続ける医療者たちの語る言葉は、いのちの貴重さ、愛しさをあますところなく伝え、深く、重い。

目次

序 いのちとは何か、学ぶとはどういうことか(日野原重明(聖路加国際病院理事長))
第1講 ホスピスケアはなぜ必要なのか―総論(山崎章郎(ケアタウン小平クリニック院長))
第2講 死生観を育む―生と死の哲学(アルフォンス・デーケン(上智大学名誉教授))
第3講 人間として尊重する医療―ケアの倫理(石垣靖子(北海道医療大学大学院教授))
第4講 ホスピス緩和ケアをどう支えるか―国の施策(紀伊國献三(笹川医学医療研究財団専務理事))
第5講 在宅緩和ケア 実践と課題―在宅への転換(岡部健(岡部医院院長))
第6講 地域全体で取り組む緩和ケア―地域の連携(木澤義之(筑波大学大学院講師))
第7講 がん緩和ケア病棟の今―病院の試み(向山雄人(癌研有明病院緩和ケア科部長))
第8講 いのちを大切にするということ―心をケアする(沼野尚美(六甲病院緩和ケア病棟チャプレン、カウンセラー))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

:-)

4
やりたいこととか、言いたいことはあるのに、なぜ死の直前まで言えないんだろう。この本を通じてガンの知識や病院?の制度も少しは知れたかな2018/06/15

つんこ

2
2007年の千葉大学の「いのちを考える」という連続講座をまとめたもの。特にホスピス・緩和ケアについて。自宅で緩和ケアに切り替えた友人の最期の数日間に読みました。何度か緩和ケアにこられた医師と看護師さんに遭遇しましたが、こういう方々のお力添えで友人もご家族も納得いく最期を自宅で迎えられたのだと思います。講義の対象が大学生ということもあり、どの章も皆さんの経験に基づく真摯な思いが熱く、わかりやすく書かれていました。 山本章郎さんは存じ上げていましたが、ほかでもない小平で活動されてることは知りませんでした。2023/04/29

イチゴタルト

2
患者の身体的なケア以外にも精神面での必要性を学べました。2017/07/23

cosmos

1
転移・再発がんの根治率がゼロだということを今更ながら知って衝撃を受けた。治らない疾患を抱えたのが自分や大切な人だったら… 大切な人が死に直面した時、その人の身体的、精神的、社会的苦痛を緩和するために何が出来るだろうか? 家族などの存在として寄り添うことに加えて、自分が行う基礎医学の研究を繋げていきたい。2018/11/21

akane

1
生きがいってなんなのだろうか。希望があると、人は生きていたいと思える。大層なことでなくてもいい。毎週、楽しみにしているテレビ番組があるとか、今日のおやつがおいしかったでもいい。 小さい楽しみがあるだけで、穏やかな時間をすごすことができる。 そんなことをおしえてもらいました。19歳のうちに読んでおこうって思ったのだけど、2日すぎちゃいました。2014/04/01

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