出版社内容情報
現代人の心と魂は、「あの世」とのつながりから再生される。
第一部では、今まで心理臨床の立場から考察されてこなかった死後の世界を、ダンマ・セラピー、ユング心理学、臨床心理学、アビダンマ仏教心理学のエキスパートがそれぞれ独自の視点から語る。第二部ではその考察を踏まえて、対話でその理解を深めていく。
内容説明
現代人の心と魂は、「あの世」とのつながりから再生される。シャーマニズム、ユング、井上亮、仏教は無意識の世界“あの世”との関わり方を探究し、心の問題を解決してきた。ダンマ・セラピー、ユング心理学、臨床心理学、アビダンマ仏教心理学のエキスパートが、現代社会で無視された「あの世」について存分に語り議論した注目の書。
目次
第1部 それぞれの「あの世」談義(あの世の体験―父の死とシャーマニズム体験;「たましい」についてのユング派的考察;他界の危機と回復;あの世とこの世を共に生きる道)
第2部 ディスカッションを終えて(あの世とこの世を貫くダンマ・セラピー;「たましい」についてのユング派的考察;他界から自己という存在の謎へ;サバイバル、解脱そして思いやりへ)
著者等紹介
石川勇一[イシカワユウイチ]
1971年神奈川県生まれ。早稲田大学人間科学部卒、早稲田大学大学院人間科学研究科卒。日本トランスパーソナル心理学/精神医学会前会長。病院(精神科/精神科)心理カウンセラー、学生相談室相談員等を経て現在法喜楽庵代表。修験道(熊野)、シャーマニズム(ブラジル)、上座部仏教短期出家修行(ミャンマー、タイ)を経験し、心理療法・瞑想・ダンマを統合した独自のダンマ・セラピー、瞑想会、リトリートを実践。臨床心理士、公認心理師、行者(修験道、初期仏教)。現在、相模女子大学人間社会学部人間心理学科教授
鈴木康広[スズキヤスヒロ]
1963年愛知県生まれ。京都大学医学部医学科卒業。博士(教育学)。吉田病院精神科勤務をへて、2002年、スイスのユング研究所CGJIZに留学し、2008年、ユング派分析家になる。帰国後、佛教大学特任教授(2011年まで)、鈴木クリニック院長(2013年まで)をへて、現在、佛教大学教育学部臨床心理学科教授(専任)、プラクシス鈴木主宰。国際箱庭療法学会ティーチングメンバー(CST‐T)
森岡正芳[モリオカマサヨシ]
1954年埼玉県生まれ。京都大学文学部哲学科(宗教学専攻)卒業。同大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(教育学、京都大学)。京都大学助手、天理大学助教授、奈良女子大学教授、神戸大学教授、立命館大学教授を歴任
井上ウィマラ[イノウエウィマラ]
1959年山梨県生まれ。京都大学文学部哲学科宗教哲学専攻中退。日本の曹洞宗で只管打坐と正法眼蔵を学び、ビルマの上座部仏教でヴィパッサナー瞑想、経典とその解釈学並びにアビダンマ仏教心理学を学ぶ。カナダ・イギリス・アメリカで瞑想指導のかたわらで心理療法を学ぶ。バリー仏教研究所客員研究員を終えて還俗。マサチューセッツ大学医学部のマインドフルネスセンターでMBSRのインターンシップを研修後に帰国。高野山大学でスピリチュアルケアの基礎理論と援助法の構築に取り組む。現在は、マインドフルライフ研究所オフィス・らくだ主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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