内容説明
超常現象は、あたかもそれ自体意志を持っているかのように、巧みに科学的実証の網をくぐり抜ける。それはいったいなぜなのか、そこにこそ、超常現象の本質が、そして現在の世界観を覆すような隠された宇宙原理への鍵があるのだろうか―。近年の実験成果・研究論考を網羅した、国際的にも画期的な大著。
目次
第1部 超心理学の現状
第2部 とらえにくさ症候群
第3部 バチェルダー流研究法
第4部 とらえにくさの理論的考察
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
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超常現象は、まるで意志を持つかのように再現や観察を嫌うらしいが、そこに何か抑圧や規制が働いているのではないか。例えば透視実験を、積極的な者と消極的な者に分けて行うと、的中率は前者で高く、後者で低くなるらしい。面白いのは、後者の率の低さも統計的に有意なこと。つまり後者では無意識のうちに透視力を使って答を外している可能性が高いのだ。超能力や霊に関する実験の成否が人の感情に左右されるなら、そこでの客観性は意味を失う。科学的思考を踏まえながら、同時にそれを超えていかなければならない超心理学の大変さがよくわかった。2021/01/17
ひろただでござる
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信じない人を納得させられる様な記録ができないのはなぜか?それは超常現象がインチキだからである、事を覆せない。超常現象がカメラ等の記録装置だけを判別して使えなくするのはまさに異常現象。2004/04/24