出版社内容情報
祭りや墓参りに集い,草木虫魚の言葉をきく日本人の心性は〈宗教〉の枠だけでは語れない。絶対原理に基づくキリスト教と対照し,一遍,宣長らの跡を辿りながら集団的無意識を解明。
内容説明
従来、宗教の枠で正当にとらえられなかった日本人の「集団的無意識」を、一遍、宣長、賢治、遠藤周作などの思想の跡をたどりながら初めて解明する、独自の日本文化論!自我意職に焦点をあてた、哲学者による東西比較の試み。著者が求めつづけたのは、明確さを欠いた日本人の宗教意識の深層に潜在しているものを探求し発見して、それに自覚をもたらすという仕事であった。
目次
第1章 根源的な生命のリズム
第2章 「もののあはれ」を知る心
第3章 「ここにて臨終すべし」
第4章 祭りと鎮魂
第5章 顕の世界、幽の世界
第6章 万有一体の信仰
第7章 日本人と宗教的寛容
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- 和書
- 韓非子 〈下〉 文春文庫