出版社内容情報
世界史の出来事の背後には必ず思想問題が絡んでいる。古代・中世以来、法・政治・経済の変化に対して近代の学問・思想はどう対応してきたか。東西の社会と思想のありようを多様な視点から鳥瞰し、歴史を現在の問題として捉え直す試み。立体的な構成(2色刷)で、わかりやすく問題の所在と解決の道を探る世界思想史の光と影。
内容説明
歴史を現在に読む人間学の思想史。世界史の出来事の背後には必ず思想問題が絡んでいる。古代・中世以来、法・政治・経済の変化に対して近現代の学問・思想はどう対応してきたか。東西の社会と思想のありようを多様な視点から鳥瞰し、歴史を現在の問題として捉え直す試み。立体的な構成で、わかりやすく、かつダイナミックに問題の所在と解決の道を探る。世界思想史の光と影。政治・経済・宗教・文化が交錯する世界史の軌跡を多角的に捉える視点。
目次
プロローグ 講義の前に
第1講 神学から人間学へ ルネサンス/宗教改革/科学革命
第2講 近代の三大哲学 合理主義/経験主義/ドイツ観念論
第3講 古典自由主義の展開
第4講 自由主義と民主主義 ルソー/コンスタン/トクヴィル
第5講 大衆社会の出現 ブルクハルト/ル・ボン/オルテガ
第6講 ドイツ教養主義の挫折とマルクス主義/ナショナリズムの拡大
第7講 大正教養主義の限界 阿部次郎/芥川龍之介/亀井勝一郎
第8講 ロシアと中国 立憲制の挫折から社会主義へ
第9講 社会民主主義と新自由主義 ケインズ/ハイエク/ロールズ
第10講 現代社会における政治と知識人 理念と現実
第11講 近代人間学の限界 自然科学と人間の実存
第12講 近代人間学の根本問題 一神教と哲学
第13講 日本の近代化を担った人びと 哲学と社会科学
エピローグ 総復習・特講
著者等紹介
古賀勝次郎[コガカツジロウ]
1947年、福岡県生まれ。元早稲田大学社会科学部・社会科学総合学術院教授。早稲田大学名誉教授。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(早稲田大学)。専門分野は、経済学、西洋思想史、比較社会思想。これまで主として西洋の自由主義を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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