出版社内容情報
近年の昭和ノスタルジーやレトロブームの正体は何か。現代の等身大の日本の心を描くサブカルチャー批評の名手の日本人論。
内容説明
なつかしいって、どういうこと?「情緒」の正体を解き明かす体感批評。
目次
セカイをそのまま見るということ―まえがきにかえて
情緒論
せつないかもしれない―情緒と「エロ」
覗き穴から見るということ―実相寺昭雄監督とエロスを語る
ぬっと出る、ということ
昭和ブームの中で消える「町」
はじまりの空
著者等紹介
切通理作[キリドオシリサク]
1964年東京生れ。和光大学、高校講師。文化批評。『宮崎駿の「世界」』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
保山ひャン
2
映画「青春夜話」の監督でもある切通理作さんの本で、切通さんとトークするイベントに出ることになって、読み直した再読本。サブタイトルに「セカイをそのまま見るということ」とある。切通さんにはそれまでに『お前がセカイを殺したいなら』『ある朝、セカイは死んでいた』という「セカイ」をフィーチャリングしたタイトルの本がある。「世界」と漢字で書くと父親のイメージがあるが、本書はノスタルジーを語っているせいか、きわめて母親的な感じを受けた。情緒の緒が臍の緒の「緒」だからかもしれない。2018/02/07
tarazanzan
0
この人の書いた本を読んでみたかった。項目の全てに興味があり、特につげ義春と川端康成について書かれている箇所が、味わい深い。2012/03/17
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- 和書
- NPO木の建築 〈24〉