内容説明
ホリエモン逮捕とライブドアへの強制捜査の衝撃!以前からホリエモンを反社会性人格に近いと診断していた著者が、その生育歴やメディアでの言動を分析、彼の寂寞たる心象風景を描く。さらに日本を揺るがした多くの犯罪事件を例にとり、何が人を反社会性人格にするのか、人生のターニングポイントを明らかにする。
目次
第1章 ホリエモン考―反社会性パーソナリティの原像として(「人の心はお金で買える」;「何かに向かう」方向性の希薄さ ほか)
第2章 反社会性パーソナリティ障害の形成過程(序 反社会性パーソナリティ障害の特徴;生物学的要因 ほか)
第3章 臨床的特徴とサブタイプ(反社会性パーソナリティの八つの特徴;五つのサブタイプ)
第4章 反社会性パーソナナリティ障害の治療論(認知療法のアプローチ;対人関係論派のアプローチ)
著者等紹介
矢幡洋[ヤハタヨウ]
1958年、東京都に生まれる。京都大学文学部卒業。精神病院の相談室長などを経て、現在、矢幡心理教育研究所所長、西武文理大学講師。臨床心理士・作家。著書に『殺人者の精神科学』(春秋社。第5回菊田クリミノロジー奨励賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユズル
20
前半、やたらとホリエモンの事を取りあげ、ひたすら堀江容疑者と言い続け悪意があるなあと読み進めていたら、後半、様々な凶悪事件の容疑者の生い立ちと心情、精神状態を取りあげ、そちらの方がショッキングで、ホリエモンの事など忘れ、顔を歪ませながら読み進めました。苦痛でした…反社会性性格者…あなたの周りには思いあたる人がいるでしょうか? とりあえず、口のうまい、女子供弱者に怒鳴り散らす人間にはご用心…2015/03/08
Akihiro Nishio
18
「良心をもたない人たち」に続いて読了。比べると数段落ちる本、いや駄目な本だった。筆者は反社会的行動をとる者を反社会的人格障害と見なしているようだが、それだとほとんどの犯罪者が、筆者が文中で並べたてるように反社会的人格障害になってしまい、その人格のコアは何のだ?という本質に答えられない。筆者が引用するミロンのサブタイプを導入することで、さらに何でもありとなってしまっている。そもそも事件の記事から得られた断片的な情報から人格を診断するということに無理がある。筆者は根本的に人格障害を理解してないのではないか?2016/09/06
シナモン
3
実際にあった凶悪犯罪の犯人の例をあげて解説されている。反社会性人格障害が、幼少時の家族関係や環境が大きく関係しているらしいことは重大だ。ただし、過酷な幼少時を送ったからと言って立派に成長して人格者になる人だって多いと思う。2013/09/11
宵子
2
反社会性人格障害について扱ったもの。そのため凶悪犯罪者の名前が沢山例として上がっている。 彼らに共通することは、両親・周囲がモラルや愛情(特に父親が暴力的なことが多い)が機能しておらず、子どもの時から自分で考えた結果反社会的な行動をしてしまい、犯罪に至った事が多い。 彼らの多くは金や力への固執・崇拝が酷く、他人に無関心で共感することができず、精神的なものに関して無関心である。 また被害者意識も強く「自分は今まで~されたから、悪いことをしていい」と疑わない。結局彼らは自分の表面しか理解できないのだろう。2013/06/13
ランランルーんば
1
ミロンがめっちゃ出てくる。治療って認知行動療法なのかな。障害が他の要因からあったとしても、犯罪行為自体は当人に罰を与えるべきだけど、自分が罰されているのかもしくは、罰されている理由も分からないんじゃないかと思う2018/10/07
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