デッサンする身体

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  • サイズ A5判/ページ数 269p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393332245
  • NDC分類 725
  • Cコード C0010

出版社内容情報

科学とアートを共に生み出す最初の一撃。それがデッサンという、創造者の根源的行為である。混沌が形へと跳躍する瞬間を捉え切るまったく新しい領域横断的芸術論の試み。

デッサンは歪む。3次元空間を2次元の画布へ折り畳むからである。同様に全ての情報をコンピュータのn次元空間に写像するIT社会も歪む。精神分析・絵画・小説を横断する19世紀の<デッサン哲学>が描いたデッサンの危機を精確に解明し、科学技術と人間的自由の共生を探る。

『レイアウトの法則』(佐々木正人著)に続く「アートのための現代思想」第2弾。デッサンの深い意義を図版満載で魅力たっぷりに伝えます。精神分析理論の誕生とデッサンの関わりをめぐる論考は圧巻。『レイアウトの法則』とご併読下さい!

内容説明

仮説、この根源的なるもの。アートとサイエンス、その共通の起源へ。

目次

序章 気球円錐
第1章 「デッサンは存在しない」
第2章 『知られざる傑作』と異様なる直観―「歪像」のトポロジー1
第3章 バルザック対アングル―「歪像」のトポロジー2
第4章 速度の画像―「歪像」のトポロジー3
第5章 アングルからデッサンの哲学へ
第6章 ヒステリーとデッサン―十九世紀におけるその共犯関係
第7章 シェマ―デッサンの変質と精神分析の成立
第8章 動物恐怖とオートポイエーシス―フロイトの著作中のデッサン1
第9章 鳥たちの旅と転移のネットワーク―フロイトの著作中のデッサン2
第10章 デッサンの最後の言葉

著者等紹介

赤間啓之[アカマヒロユキ]
1958年4月11日生まれ。東京大学教養学部卒。同大学院総合文化研究科で修士号を、さらにパリ第1大学哲学科で博士号を取得。現在、東京工業大学大学院社会理工学研究科、二一世紀COE助教授(大規模知識資源の体系化と活用基盤構築)。2003年9月より、ハワイ大学言語学部客員研究員。現在は、人文科学のさまざまな領域に先端的な数理モデル、とくに確率統計モデルを導入する研究を進めるかたわら、ネットワーク社会における教育のIT化に深い関心を持ち、遠隔マルチメディア関係の現場で技術面のサポートとカスタマイズを行なうなど、産学にわたって幅広い実践に携わっている
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