出版社内容情報
シュタイナーによる共同体構想はどのようなものであったか。人智学協会再編に焦点を当て、遍く社会問題の地平において語られた講義「共同体を人智学的に形成するために」(1923年)他を今日的視点からの省察と分析を含め丹念に読み解いた高橋巖社会論の労作。
内容説明
シュタイナーはどのように共同体を構想したのか。危機の時代を予測しつつ、人智学協会再構を広く社会問題の地平に見裾えた二つの重要な講演『共同体を人智学的に形成するために』(1923年、シュトゥットガルト)と『秘教講義 クリスマス会議より三つの講演』(1923~24年、ドルナハ)を現代的視点から丹念に読み解いた高橋巖“社会論”の冴え。
目次
「共同体を人智学的に形成するために」講義(内なるゲーテアヌム;魂の生活、第三の目覚め;感情の力―共同体の人智学へ;寛容の心―自己教育の気づき;霊的世界への架け橋;この世の現実と霊性)
秘教講義「クリスマス会議」三つの講演について(二つの波―神に望まれた人間;三分節化―「愛の礎石」の核心;十二面体の光―人智学の使命)
付録 日本人智学協会定例会基調講演 シュタイナー『キリスト衝動』講義
著者等紹介
高橋巖[タカハシイワオ]
東京、代々木に生まれる。慶應義塾大学文学部大学院修了後、ドイツに留学。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、シュタイナー思想に出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとる(美学・西洋美術史を担当)。1985年、日本人智学協会を設立。2024年3月30日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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