出版社内容情報
革命思想の内在化から神の考察へ――親交のあった G. ティボンが残された膨大な「ノート」から編んだ箴言集。ティボンの感銘深い序文を付す。注目の未定稿戯曲を併録。
内容説明
革命思想の内在化から神の考察へ―残された膨大な「ノート」から編まれた箴言集と注目の未定稿戯曲。
目次
重力と恩寵
真空と埋め合わせ
真空を受け容れること
執着から脱け出すこと
真空を埋める想像力
時間を放棄すること
対象なしに欲求すること
「私」
遡創造
消え去ること〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おめるた
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重力と恩寵はヴェーユの原理だった。そして、秘密であり、判断基準であり、理想の自分であり、人間一般についてであり、閃きであり、経験の結晶だった。学ぶところがたくさんあった。2010/12/20
タロウ
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大江健三郎のエッセイにシモーヌの祈りについて紹介があり恩寵と重力のみ速読。真理を求めるシモーヌの精神が染み渡っていたのと哲学的詩と言っていい、彼女の文章力には驚かされた。重力に引きずられ生活をしてはいけない、神の恩寵を待たなければならないという主張も理解した。想像上の悪はロマンチックで変化に富む。実在の悪は陰惨で単調。想像上の善は退屈である。実在の善は新鮮で心を魅了する。従って想像の文学は退屈であるか、不道徳であるかのどちらかである。二者択一から逃れるには芸術の力を借りて実在に踏み込まなければならない。2025/11/30




