出版社内容情報
『哲学探究3』終章から引き続いて、カントの超越論的構成が永井哲学の独在論を前提にすることで真価を発揮することを、『純粋理性批判』の本文を引用してそれにコメントをしていく流れのなかで示していく。
内容説明
カントの『純粋理性批判』を引用し、コメントを付けて、素晴らしい点や不適切な点を指摘しつつ、永井哲学の独在論とカントの超越論哲学がお互いを補い合っている関係を示す。
目次
第1章 世界はどのようにできているか―「超越論的感性論」への入り口として
第2章 カテゴリーの分類と構築
第2章の落穂拾いと全体の展望
第3章 渡り台詞の不可能性と必然性―第一版の演繹論について
第4章 形而上学(独在性)と超越論哲学―第二版の演繹論について
第5章 図式とは本当は何であるべきか
第6章 原則論について―観念論論駁のカラクリを中心に
第7章 誤謬推理とは本当は何であるか―カントの躓き
付論 この現実が夢でないとはなぜいえないのか?―夢のような何かであるしかないこの現実について
著者等紹介
永井均[ナガイヒトシ]
1951年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。信州大学人文学部教授、千葉大学文学部教授、日本大学文理学部教授を歴任。専攻は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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