内容説明
大学や教会で結婚するカップルたちの講座を長年担当してきた著者が、人間の究極の結びつきである結婚の本質を考察。二人の絆篇では、東西の哲学や宗教思想をひもとき、実際の御夫婦の証言も手がかりに、「出会い」という場の開けと、「夫婦」という共同体のすばらしさを探究する。
目次
序章1 本物の出会いとは?―結婚のスターティング・ポイント(個と個が出会うということ)
序章2 人間の生涯をどう受けとめるか
第1章 結婚という全人的営み―発展する共生の中での“結婚”に固有の意味(共に“住まう”ということ;かけがえのない“わたし‐なんじ”の共生の核―結婚に固有な意味へ向けて)
第2章 愛の成長と深化―結婚の内面性(愛の成熟についての断章?;結婚へと至る愛;結婚生活においてこそ育まれる愛へ向けて)
第3章 結婚式の意義―カトリック教会での挙式の心象風景(カトリック教会での結婚式を成り立たせる諸要因;結婚式の意義と心構え)
著者等紹介
長町裕司[ナガマチユウジ]
1956年生まれ。上智大学哲学科卒業。上智大学哲学研究科修士課程、同神学研究科修士課程修了。ミュンヘン哲学大学哲学研究科博士後期課程修了。哲学博士(ミュンヘン哲学大学)。現在、上智大学文学部哲学科教授。研究分野はドイツ近代・現代哲学と宗教哲学、とりわけキリスト教思想史におけるドイツ神秘思想及びハイデガーと現象学の展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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