内容説明
人間の自由と自然の因果的秩序は両立するか。人の行為をただの自然現象とわかつものは何か。科学的世界観が心や倫理の領域にもおよぶなかでますます重要性を帯びてきた自由と行為をめぐる議論を、現代最高の哲学者たちの論文で包括的に紹介。序論として明快な解説を付す。
目次
第1部 自由(自由と怒り;選択可能性と道徳的責任;意志の自由と人格という概念;自由意志と決定論の両立不可能性)
第2部 行為(行為・理由・原因;実践的推論;計画を重要視する;反省・計画・時間的幅をもった行為者性)
著者等紹介
門脇俊介[カドワキシュンスケ]
1954生。東京大学大学院総合文化研究科教授。2010年2月逝去
野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1954年生。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授
ストローソン,P.F.[ストローソン,P.F.][Strawson,P.F.]
1919年生。ギルバート・ライルの後任として、オックスフォード大学で教授を務める。2006年に死去。20世紀後半のオックスフォードを代表する哲学者であり、主たる研究領域は言語哲学。カント研究でも知られる
フランクファート,ハリー・G.[フランクファート,ハリーG.][Frankfurt,Harry G.]
1929年生。プリンストン大学名誉教授。自由意志論に対する貢献によって特に知られているが、後年に論じたケアや愛に関する議論も注目されている
インワーゲン,ピーター・ヴァン[インワーゲン,ピーターヴァン][Inwagen,Peter van]
1942年生。ノートルデイム大学教授。現代の自由意志論における非両立主義の代表的論者。形而上学、哲学的神学の研究でも知られる
デイヴィドソン,ドナルド[デイヴィドソン,ドナルド][Davidson,Donald]
1917年生。プリンストン大学、カリフォルニア大学バークリー校などで教鞭を執る。2003年に死去
アンスコム,G.E.M.[アンスコム,G.E.M.][Anscombe,G.E.M.]
1919年生。ケンブリッジ大学で教鞭を執る。2001年に死去
ブラットマン,マイケル[ブラットマン,マイケル][Bratman,Michael]
1945年生。スタンフォード大学教授。行為論の第一人者として意図や行為者性に関する研究を継続的かつ精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鉱物
あつなか