内容説明
プラトンのイデア論以来、西洋哲学を悩ます「述定」の問題。個物と普遍はどのように関係するのか、名前と述語はどのように関係するのかをめぐって展開するこの難問に、アリストテレス、ヒューム、ラッセル、クワインなど偉大な哲学者が挑み、敗れていった。だが、デイヴィドソンは、この問いはすでに解けた、という。真理概念の再考から述定問題の意表をつく解決まで一気に疾走するスリリングな論考。
目次
第1章 さまざまな真理の理論
第2章 真理にこれ以上の何があるのか
第3章 真理概念の内容
第4章 述定の問題
第5章 失敗した試み
第6章 真理と述定
第7章 ひとつの解決
著者等紹介
デイヴィドソン,ドナルド[デイヴィドソン,ドナルド][Davidson,Donald]
1917年、米国マサチューセッツ州生まれ。1939年、ハーバード大学卒。1941年、同大学院で修士号取得。1942年から1945年まで兵役を務めたのち大学院に戻り、1949年にPh.D.を取得。クイーンズ大学を皮切りに、スタンフォード大学やプリンストン大学など多くの大学で教鞭を執り、1981年からはカリフォルニア大学バークレー校で哲学教授を20年以上勤める。2003年8月、逝去。現代の言語哲学や心の哲学において最も重要な哲学者といわれる
津留竜馬[ツルリョウマ]
1971年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、日本大学文理学部非常勤講師。専門は、数学の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02