出版社内容情報
仏典に説かれている教えから、両親の尊敬・報恩、子に対する親の義務、男女の性愛、夫婦のあるべき姿、経済における努力と貯蓄と施し、インドからの経典の儒教的読み替え、親友・悪友の条件などインド・中国の世俗の人間関係に関する倫理構造を明らかにする。
内容説明
仏典から学ぶ世俗の人間関係。人間の生は人間関係と切り離せない。人間の生を考究した仏教は人間関係にどのような倫理を見いだしたのか。人間の倫理構造を明らかにするシリーズ第1巻。
目次
序章 慈悲
第1章 親子関係の構造的理解
第2章 男と女の倫理
第3章 経済生活の倫理
第4章 仏教倫理と儒学思想
第5章 師弟の道―教育荒廃の中から省みる
第6章 友人・共同生活の倫理
著者等紹介
中村元[ナカムラハジメ]
1912年島根県松江市に生まれる。1936年東京大学文学部印度哲学科卒。1943年文学博士。1954年東京大学教授。1970年財団法人東方研究会設立。1973年東方学院設立、東方学院長。東京大学名誉教授。1977年文化勲章受章。1984年勲一等瑞宝章受章。1999年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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