出版社内容情報
修験道の基本を一冊にまとめた概説書の決定版。修験道の日本宗教史上における位置づけをとらえた歴史編、修験道に見られる宇宙観・他界観・人間観などをまとめた思想編、供養法・峰入修行・吉凶と占いなどをまとめた儀礼編の3部構成。
内容説明
修験道の基本を一冊にまとめた概説書の決定版。修験道の日本宗教史上における位置づけをとらえた歴史編、修験道に見られる宇宙観・他界観・人間観などをまとめた思想編、供養法・峰入修行などをまとめた儀礼編の3部構成。
目次
第一部 修験道の歴史(古代の山岳信仰;修験道の成立(中世前期)
修験道の確立(中世後期)
教派修験の成立と展開(近世)
近・現代の修験道
修験道の成立と展開)
第二部 修験道の思想(修験道の宇宙観;修験道の他界観;修験道の崇拝対象;修験道の始祖崇拝;修験道の人間観;修験道の成仏論;修験道の災因論;修験道思想の展開・諸相・構造)
第三部 修験道の儀礼(修験道の供養法;修験道の峰入;修験道の祭―採(柴)灯護摩
日と方位の吉凶と占い
巫術と憑祈祷
祈祷と加持
憑きもとおとし調伏法
符呪とまじない
修験道儀礼の構造)
著者等紹介
宮家準[ミヤケヒトシ]
1933年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。現在、慶應義塾大学名誉教授、日本山岳修験学会名誉会長、日本印度学仏教学会名誉会員、修験道管長、総本山五流尊瀧院住職。元日本宗教学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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修験道の起源と背景: 修験道は日本の山岳信仰を基に仏教・道教・シャーマニズムの影響を受け発展 中世初期に成立・後期に体系化 現代の宗教文化/神道と仏教の融合にも影響 修験道の思想: 宇宙観ー人間・神々・自然の調和を重視・修行による成仏目指す 他界観ー山や海は霊的な他界・山伏の修行の場 修験道の儀礼と修行: 峰入を中心とする修行 花供懺法会や蔵王堂の祭りなど地域社会と密接な儀礼 巫術や憑祈祷・神霊との交流 他宗教との関係: 仏教ー密教の影響強く経典や仏像重視 神道:ー山岳信仰と結びつき神々とのつながり重視2025/02/08