出版社内容情報
神仏習合や本地垂迹思想の展開によって〈日本仏教〉が日本固有の神々を自らの系列下に収め独自の神観念を形成していく諸相を解析。執筆=古橋信孝・福田晃・石牟礼子ほか。
内容説明
外来と土着の葛藤と融合。仏教は日本文化をどのように変えたか。神仏習合や本地垂迹思想の展開によって“日本仏教”が日本固有の神々を自らの系列下に収め独自の神観念を形成していく諸相を解析する。
目次
総論―神仏習合史への視座
異郷論―神話の他界と仏教の他界
信仰における寺社―教化のイデオロギー
神祇不拝と民間信仰
兄妹婚姻譚の行方―カミとホトケのはざまから
現代からの証言―いまわの花・淵源の白闇から
外部の分節―記紀の神話論理学
神道曼荼羅の構造と象徴世界